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どうも、投資侍です。

前回、iDeCo(イデコ)について大まかに説明しました。
iDeCo(イデコ)とはどんなものなのか、やった方が良いのか、といったことが分かってもらえたのではないかと思います。

とすると、
iDeCo(イデコ)については分かったけど、どうやって始めれば良いの?」
iDeCo(イデコ)はどこの金融機関でやるのがおススメ?」
iDeCo(イデコ)はどういう商品で運用すれば良いの?」
と思う方もいるのではないかと思います。

ですので、今回はiDeCo(イデコ)の始め方について順に説明していこうと思います。

iDeCo(イデコ)を始めようと思っている方は参考にしてもらえればと思います。

iDeCo(イデコ)の始め方

iDeCo(イデコ)の始め方についてまとめてみました。

iDeCo(イデコ)の始め方
  1. iDeCo(イデコ)に加入できるか確認し、積立てる金額を決める
  2. 金融機関でiDeCo(イデコ)の専用口座を開設する
  3. 運用する商品を選んで購入設定をする

順番に説明していこうと思います。

1.iDeCo(イデコ)に加入できるか確認し、積立てる金額を決める

法改正があり、2022年10月からiDeCo(イデコ)はほとんどの人が使えるようになりますが、使えない人もいます。

「iDeCo加入」と「企業型DCのマッチング拠出」が選択性となり、サラリーマンの方で、企業型DC(企業型確定拠出年金)に入っていて、会社の掛け金に本人が掛け金を上乗せすることができる「マッチング拠出」を選択する場合、iDeCo(イデコ)を同時に利用することはできません。

ですので、ご自身がiDeCo(イデコ)に加入できるか確認してから手続きを進めるようにしましょう。

また、iDeCo(イデコ)を使える人も、加入資格者ごとに掛け金の上限額が設定されています。
以下に20223月時点でのiDeCo(イデコ)の加入資格と掛け金の上限金額について記載しておきますので、確認して金額を設定してください。

iDeCoの加入資格と掛け金の上限金額(2022年3月時点)
加入資格者掛け金
(第1号被保険者)
自営業者
月額68,000円
(第2号被保険者)
会社員・公務員等
確定給付型年金がない会社に企業年金がない会社員月額23,000円
企業型確定拠出年金に加入している会社員月額20,000円
確定給付型年金がある確定給付型年金のみに加入している会社員月額12,000円
企業型確定拠出年金に加入している会社員
公務員
(第3号被保険者)
専業主婦(主夫)
月額23,000円

毎月積立てる金額については、掛け金の上限金額までで「無理なく続けられる金額」を設定しましょう。

2.金融機関でiDeCo(イデコ)の専用口座を開設する

まず、おススメの金融機関ですが、やはりネット証券だと思います。
その中でも「SBI証券」と「楽天証券」がおススメです。

理由は以下の通りです。

  • 運営管理手数料が0円
  • 商品のラインナップが充実している
  • 信託報酬が安い商品に積み立てられる
  • サービスが充実している

ここで、iDeCoの手数料を記載しておきます。

iDeCoの手数料(2022年3月時点) 

手数料の発生時期必要な手数料料金
加入時加入手数料(初回のみ)2,829円
運用時口座管理手数料
(毎月)
積み立てを行う場合毎月171円
積み立てを行わない場合毎月66円
運営管理手数料月額0~450円程度
(金融機関により異なる)
受取時給付手数料(1回当たり)440円

金融機関によっては口座管理手数料として「運営管理手数料」がプラスしてかかるところもありますが、SBI証券と楽天証券はこの「運営管理手数料」が0円ですので、余計なコストがかからずお値打ちです。

SBI証券か楽天証券でiDeCo(イデコ)専用口座を開設するようにしましょう。

3.運用する商品を選んで購入設定する

iDeCoで扱っている主な商品

iDeCo(イデコ)の商品は主に次の2つがあります。

  • 「元本確保型」 定期預金や保険
  • 「元本変動型」 投資信託

商品ラインアップは金融機関によって違うので、投資したい商品を取り扱っているかを確認することが必要です。

「元本確保型」は定期預金や保険の運用なので、ほとんど利息がつきませんが、所得控除による節税効果は得られます。
リスクを取りたくない人はこちらの方が向いていると思います。

ただ、10年、20年の長期運用を行う前提で考えると、リスクを取って「元本変動型」の株式運用メインの投資信託が良いと思います。
もちろん、信託報酬の安いインデックスファンドが良いですよね。

株式運用メインの方がリターンも見込めるので、iDeCo(イデコ)口座で運用益が非課税となる節税メリットを最大限活かせることになります。

債券や預金はiDeCo(イデコ)の口座では保有せず、特定口座に置いておきましょう。
後ほど詳しく説明します。

iDeCoでも全世界株式のインデックスファンド

となると、iDeCo(イデコ)口座ではやはり全世界株式のインデックスファンドに資金投入するのが良いのではないかと思います。

ネット証券であるSBI証券と楽天証券のiDeCo(イデコ)の口座で扱っている「全世界株式」のインデックスファンドを記載しておきます。

SBI証券
SBI証券のiDeCo口座で扱っている全世界株式インデックスファンド(2022年3月中旬時点)

投資信託名運用会社信託報酬純資産総額
SBI・全世界株式インデックス・ファンドSBIアセットマネジメント0.1102%487億8,200万円

楽天証券
楽天証券のiDeCo口座で扱っている全世界株式インデックスファンド(2022年3月中旬時点)
投資信託名運用会社信託報酬純資産総額
楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天投信投資顧問0.212%1,504億9,800万円

iDeCo(イデコ)口座をどの様に活用するか?

iDeCo(イデコ)を含む確定拠出年金の大きな特徴は運用益が非課税であるということです。

つまり、運用期間中、非課税で、複利で運用できるのが確定拠出年金の非常に大きなメリットになります。

そのメリットを活かすために課税口座(特定口座)も含めた運用全体の中で、リターンが大きいと思われるものを確定拠出年金の口座で運用していくことが効率の良い運用だと思います。

私はiDeCo(イデコ)はやっていませんが、別の確定拠出年金である企業型DC(企業型確定拠出年金)の口座や、以前に説明したつみたてNISAの口座にリターンの大きい株式運用のインデックスファンドを割り当てて、そこに納まらないものについて特定口座の中で運用していくようにしています。

表で表現するとこんなイメージです。

口座名運用商品
企業型DCの口座株式運用のインデックスファンド
つみたてNISAの口座株式運用のインデックスファンド
特定口座残りの株式運用のインデックスファンド債券および預金

特に債券は特定口座に割り当てておけば、iDeCo(イデコ)の口座内でリバランスをする必要もなくなります。リバランスは特定口座のみで行う形となりますね。

全体を見てどのように利用したらリターンが大きくなるかを考えていくのが大切だと思います。

まとめ

iDeCo(イデコ)の始め方について説明しました。

  • iDeCo(イデコ)に加入できるか確認し、積立てる金額を決める
  • iDeCo(イデコ)の口座はSBI証券か楽天証券で専用口座を開設する
  • iDeCo(イデコ)の口座では「全世界株式」のインデックスファンドを運用する
  • iDeCo(イデコ)口座とつみたてNISA口座では株式運用のインデックスファンドで運用し、そこに納まらないものを特定口座で運用する

iDeCo(イデコ)のメリットを最大限活かして活用してもらえたらと思います。